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2009-10 A&W New Bunch Collection

この時期になると、続々と各マーチャント、ミルより新作生地・バンチが到着します。各社どんな提案をしてきたかと、到着したバンチを初めて開く時はとてもわくわくする瞬間です。

Caccioppoli_Bunch_09-10AW.jpg
今シーズン、最も早く到着したのがナポリのマーチャント(生地商社)「Caccioppoli (カチョッポリ)」のバンチでした。

イタリア製のサキソニー、フランネルを集めた「#5902 Abiti」(イタリア語でSuits)とイギリス製のジャケット・スーツ素材をまとめた「#5903 Abiti E Giacche」(イタリア語でSuits & Jackets)の2冊です。

カチョッポリの秋冬シーズン用バンチは、数年間継続されるものが多く、毎年何冊かのバンチがリニューアルされます。スーツやジャケットの色柄の流行は毎年徐々に徐々に変化する程度なので、その少しずつ変化する流行を捉え、色柄・品質の入れ替えが行われコレクションの鮮度が保たれています。

特に目を引くのは、繊細な色柄のチェック、ライトグレーにストライプ柄の充実度。どちらも起毛され暖かみのあるフランネル・サキソニー素材です。チェックはスーツだけでなく、ジャケットやパンツ用として使うのも良さそうです。

そしてちょっと面白いのがイギリス製のスーツ地。「イタリアのマーチャントが選んだイギリス製スーツ地」らしく、凝った色柄の生地が多く、伝統的なブリティッシュストライプになりがちなイギリスのマーチャントバンチとは一味違う構成です。


LoroPianaBunch_09-10AW.jpg続いてイタリアのトップメーカーの一角「Loro Piana(ロロ・ピアーナ)」。

今シーズンは昨年から展開された「Eleganza(エレガンツァ)」をリニューアル。そして、毎年発表される新柄コレクション「Proposte(プロポステ)」(イタリア語で提案の意)です。

エレガンツァは「90% Super120's Wool, 20% Silk」の強い光沢を放つスーツ用生地。近年多くのメーカーからシルク混紡の生地が発表されており、「光沢」も流行の一つのキーワードとなっています。

そういったシルク×ウール生地の中でも、比較的しっかりとした質感を持ち、耐久性の面でも配慮がなされているなと感じさせてくれるのがこのエレガンツァです。扱いが心配という方にも、お薦めができるスーツ用素材です。

またプロポステでは、「ブリティッシュ」がキーワードかと思わせるコレクションが多く展開されています。

先の春夏シーズンで発表され、好評を博した「The Wave」の秋冬バージョンが登場。3plyの特徴を生かしクラシックなイギリス生地に多く見られる杢糸が多用されています。また、「Winter Zelander」もイギリス生地の風合いを醸し出しつつ、さらにブリティッシュストライプ柄を多く展開しています。

ジャケット地についても、繊細なチェック柄を多く展開し、ウール×カシミア×シルクやコットン×ウール×シルクなどロロ・ピアーナらしい新しい素材感を打ち出しています。


このようなバンチに収録される新しい素材感・特徴を持った生地を、シーズン毎にピックアップして店内に展示しています。展示生地やパンチの中にはきっとお気に入りの生地が見つかるはず。生地の背景を知ると生地選びも楽しくなります。仕上がりをイメージしながら仕立ての注文をお楽しみください。