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2006年秋 Edwin Woodhouse社, Schofield & Smith社視察 2

英国服地の特徴といえば、伝統のフィニッシング。
ただ織り上げただけでは、たとえその生地の原料となる羊毛がSuper120'sの繊維であっても、とても使い物にはならず、表面には滑らかさもツヤもありません。生地の特性を考慮した様々な伝統技法によって、英国服地独特のコシとしなやかさの両立、生地表面のツヤ・風合いが生み出されるのです。

なかでも特筆すべき工程に、ペーパープレスという英国伝統のフィニッシング技法があります。電熱線を通し、熱した厚紙を生地の間に挟みこみ、12時間に渡って寝かせることで生地表面に気品のあるツヤを与える工程です。ツヤをより強く出すために、この工程を2回繰り返し行うこともあるのだとか。手作業になるため、とても手間がかかり今でもこの技法を続けているのは英国でも数社のみ。少量生産でクオリティを追求する、エドウィン・ウッドハウス社ならではのこだわりです。

実は今回エドウィン・ウッドハウス社にて、日本では存在すら知られておらず、もちろん今までに輸入されたこともない、最上級ラインとなる生地を買付けることに成功しました。テーラーサクライが日本で初めて入荷の服地、品質詳細については当店に入荷次第発表いたします。

Schofieid & Smith(スコフィールド&スミス)社はハダースフィールドの中心から5km程のところに位置しており、特にウールにシルク、モヘア、リネンなど混紡服地の生産に長けている1904年設立のミルです。

生産設備はそれほど大きくありませんが、少量生産にこだわり実に独特なデザイン性の強い服地が生産されていました。社内はきれいに整頓され、ストックルームには日本では見たことのない服地が並んでおりスーツ、ジャケットのアイデア、イメージが膨らみます。

日本での知名度はそれほどありませんがイタリアやフランスへの輸出が多く、それゆえかファンシーな柄、明るい色調の服地が多く揃っているところも特筆すべき点です。
現在スコフィールド&スミスとしては、日本での冬物服地のバンチ展開は少ないのですが、来春より展開規模も大きくなる予定で、多くの新しいクオリティを目にすることができそうです。

このスコフィールド&スミス社の、秋冬用ウール・カシミア・ミンク(!)混紡のジャケット地などが、着数限定で既に入荷いたしました。柔らかなだけではなく適度なハリを持つ英国的な質感が、人気を呼びそうです。