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2006年秋 Edwin Woodhouse社, Schofield & Smith社視察 1

「紳士服地の聖地」と呼ばれる、イギリス・ハダースフィールド。

リーズとマンチェスターの中間に位置し、古くからその周辺には数多くのミル(毛織物メーカー)が点在していました。しかし、現在ではその数も急激に少なくなり生産設備を持つミルは数えるほどと言われています。それだけに、現在でも精力的に高品質の服地を生産している英国ミルはそれぞれ独自性を持ち、非常に高い技術を誇っています。

今回は先の春夏シーズンで好評を博した「Summer Panama」を生産するEdwin Woodhouse(エドウィン・ウッドハウス)社、「Silk,Linen,Mohair & Wool Jacketings」という4種の天然繊維を使った独創的なジャケット地が人気のSchofield & Smith(スコフィールド&スミス)社を視察いたしました。

エドウィン・ウッドハウス社はリーズの中心から10kmほど、ファースリーという地で服地の製造を行っています。1857年創業と歴史は古く、創業以来の品質重視の経営方針が受け継がれており、ジョン・ゴント、ウィリアム・ゴント両氏が若くして経営の指揮を執りながら、頑ななイギリス的物作りの姿勢に、先進的でバラエティに富んだデザインを取り入れています。

エドウィン・ウッドハウスと言えば「Air Wool(エア・ウール)」が有名です。春夏物の強撚糸素材でしわになりにくく、通気性の高い服地として日本でも人気を得ていますが、社内の資料室に積まれている過去の生地台帳、1960年代のものを覗いてみると現在の「Air Wool」とほぼ同じものが収録されていました。そこには時代を超えて愛される服地を作り続ける、エドウィン・ウッドハウス社の伝統が感じられます。